ProcreateのキャンバスをまとめてPCに移動-見返しやすい保管法

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iOS用のドローイングソフト”procreate”を使って絵を描いています。使い始めて結構な期間が経ってipadにデータが溜まっていたので、容量をあけるためにキャンバスのファイルをPCに移動しました。

まとめて処理するときのコツとか、移動先のPCでタイムラプスをいい感じに見返せる小技など。


procreateを使い始めて5年も経っていた。現在保存されているキャンバスのファイルは200枚、15Gbくらいになってました。このおかげで、AppのデータがiCloud無料枠(5gb)に収まらずバックアップが長いこと止まっていました。最後のバックアップは約1年前。恐ろし!

ということで、完成済みファイルは一気に移動してしまおうということになりました。PCに移しさえすれば、クラウドストレージに上げるとか、BDに焼いておくとか、石版に書き出して永久凍土に埋めるなどできる。そして、ipadはバックアップされて万々歳です。

PSD(レイヤー別画像用)とprocreate(復元とタイムラプス用)を保管する

procreateが記録してくれるタイムラプス動画を残しておきたい。そして、完成したキャンバスは、また編集することは無いとは思うものの、レイヤ構造を残した画像のデータも置いときたい、というのが人の心。

ということで、iOSに戻せば元通り使える可逆なprocreate形式での保存と、多くの画像編集ソフトやビュワーで扱えるPSD形式を書き出して保存することにしました。procreate形式はいつかiOSに読み込ませる以外でも、後述のタイムラプスの一斉取り出しに使えます。

ファイルを移動する経路はSMBが楽です。MacならAirDropでもいいですね。SMBを使う前、SDカードを渡し船のようにUSBポートにつけてipadとPCへファイルをピストン輸送していたのですがSDカードのセクタに不良があったのかキャンバス20個に一つくらいコピーに失敗して痛い目にあいました。

そして、コピーするのは10枚ごとくらいに分けて作業するのがいいです。書き出しに結構時間がかかるので作業の中断ポイントができるように。あと、あんまり枚数が多いとiOSがクラッシュします。しました(200枚一気にやろうとした)。

procreateファイルから動画を抜き出し結合するシェルスクリプト

PCへのファイルの移動が完了しました。PCで閲覧・編集ができる。そして、procreateファイルをiOSにまた送ればタイムラプスもふくめ元通りーーでも、いちいちそんなことせずPCでもタイムラプスを見たい!というのが人の心。

procreateはタイムラプスもMP4で書き出せるので、キャンバス書き出したみたいにMP4を出力しとけばよかった、かと思うとそうでもなかった。残念ながら、procreateではタイムラプスを先の画像形式のようにはまとめて書き出す事ができない。複数ファイルを選んでMP4書き出しを選ぶと出力される動画はスライドショーになり、1ファイルだけ書き出されるのでした。200枚をひとつひとつ書き出すのは無理だと諦めそうになりました。

でも大丈夫。じつのところ、procreate形式はキャンバスとタイムラプスとその他のアーカイブのファイルであり、その中にタイムラプスの動画がMP4で保管されている。PCでもアンジップすればそのタイムラプスを見ることはできる。ただ動画は作業ごとに区切って保存されており、一つのファイルではなく連番ファイル群になっていて、ちょっと見づらい。

そこで小技。このシェルスクリプトを置いておきます。procreateファイルからタイムラプスを取り出しバラバラのファイルをくっつけて同名のMP4として保存します。ファイルの指定をしなければディレクトリ内のすべてのprocreateファイルに対して行うはずです。

ここまでやればPCでもキャンバスの見返しがiOSと変わらずできます。やったぜ!PSDも保管している場合は、これでMP4を書き出したらprocreate形式のファイルは削除してもいいかな、と思います。

おわりに

私みたいに、AppのバックアップをiCloudの枠に収めたいひとや、端末そのものの容量が危ういひとにも、この投稿が一助になれば幸いです。そうでなくても、PCでタイムラプスを見返せるのは結構嬉しいですぞ。やりましょう。書き出されたビデオの向きがおかしいときは「ffmpeg rotate」で検索だ。

キャンバスをこの投稿の方法で片付けたあとは5枚ごとくらい、なんなら毎回、こまめにPSDとMP4で移しとくのが理想の運用ですかね。でもそうはならないのよなあ。

作成者: KuniMita

イラスト, 3Dプリント, 写真, Web開発, バイク, 料理。文章の特訓に記事を書きます。

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